岡山県

西粟倉村

にしあわくらそん

地域資本を生かした共創型事業開発のノウハウを広める。“西粟倉流”企業研修事業の担い手となるコーディネーターを募集。

※本求人はエントリー受付を終了しました。

エーゼログループの前身となるエーゼロ株式会社(以下:エーゼロ)において、エーゼロ設立当初の2016年から会社の推進力の1つなってきた地域共創事業部(旧:ローカルインキュベーション事業部)。地域で新しいビジネスを生み出す支援等を行う同事業部では、今回新たに2名のコーディネーターを迎え入れる予定です。新たなメンバーに求める役割や求める人物像などについて、地域共創事業部・事業部長の松﨑光弘に話を聞きました。

 

稼ぐことで、自然資本や社会関係資本の価値をさらに高める

−地域共創事業部のミッションについて聞かせてください。

第一段階としては、村の中にローカルベンチャーを立ち上げ、どんどん増やしていくことです。最終的には、自然資本や人と人との関係性も含めた社会関係資本の価値を高めつつ、同時に経済的価値を発揮すること。要は稼ぐことが事業部のミッションです。稼ぐために自然資本や社会関係資本を消費して、それらがなくなってしまったら意味がないですよね。稼ぐことを通じて、それらをより豊かにしていくこという考え方を私たちは大切にしています。

地域共創事業部 部長 松﨑光弘

 

新規事業となる企業研修事業の担い手として期待

−チーム構成について教えてください。

地域共創事業部は部長の私を含めて6人です。5人の内訳は、組織のマネジメントやメンテナンスを担う部長補佐が1人。メンバー4人はコーディネーターというポジションです。チーフコーディネーターを務めるのは若干27歳の男性で、新しくできる支社に単身で乗り込むことが決まっています。また、地域の事業者をはじめ、さまざまな人の情報を発信する役割を担っている女性がおり、彼女は事業部の中ではいちばんのベテランです。あとの2人は昨年10月に地域おこし協力隊制度を活用して着任しました。どちらも社会人経験があり、1人は体育会系で、もう1人は寄り添い型。攻めのタイプと守りのタイプが1人ずついるイメージですね。

 

−今回採用予定の2人もポジションとしてはコーディネーターになりますが、どのような役割をお任せになるお考えですか。

地域共創事業部で新規事業として立ち上げようとしている企業研修事業の担い手として期待しています。西粟倉村では、村役場とエーゼロによる起業支援を通じて多くのローカルベンチャーが誕生。今では多くの人たちが村内で事業を営んでいます。私たちがつくりあげてきたこのプロセスをリソースとして企業研修を行うのが、新規事業の目的です。

具体的には、「地域の中で事業を起こす」などをテーマに新規事業開発の学びを提供する計画です。しがらみや制約条件にもなり得る自然資本や社会関係資本を生かしながら、地域の中で新しい事業を生み出すにはどうすればいいか。流行りの言葉でいうと“共創”のプロセスを学び、事業のプロトタイプを作り上げるところくらいまでを研修として提供したいと考えています。

西粟倉ローカルベンチャースクール実施の様子

−この仕事のやりがいは、どんなところにありますか。

普通の視点では気付かないような価値を引っ張り出して、関わる人をハッピーにできるところです。世の中には、放っておいても儲かるようなビジネスもあっていい。それはそれで価値のあるものです。一方で、普通では思いつかないような事業を形にして、それでちゃんと利益を上げることにも大きな価値があると思っています。

エーゼロでは廃校の体育館でうなぎを育て、「森のうなぎ」として販売していますが、普通に考えたら不思議な事業じゃないですか。私たちは研修の中で、そういった普通ではあり得ない話をお客様にします。私たちはこんなに面白いことをやっていて、あなたの会社ならもっともっと面白いことができる。そんなワクワクする話をして、お客様の顔色が変わったときは最高に楽しいですね。

体育館での鰻養殖の現場

−実際に企業研修を開発し、運営していくとなると、一定の経験やスキルが必要な気もしますが、そのあたりはどうお考えですか。

ファイブフォースなど、経営に関するさまざまなフレームワークをある程度理解できる方がいいですね。ただし、それにとらわれすぎる人はNG。フレームワークを相手に押しつけるのではなく、お客様となる経営者が実践するビジネスをフレームワークを通して解釈し、フィードバックできるような方が適任です。要は整理できる人ですね。それができる方は、例えば一見不思議に見える私たちの養鰻事業も、こういう眼鏡で見れば実は自然なことをやっているんだねというような話しができる。すると、お客様にもすっと理解してもらえるんですよね。

こう言うと難しく感じられるかもしれませんが、新しいビジネスモデルに強い興味があり、フレームワークを理解できる素地があればそれで十分です。新卒でも、経営学部出身であればOK。NPO法人ETIC.の長期実践型インターンシップを経験した方も大いに歓迎します。決して経験豊富なベテランを求めているわけではありません。必要な能力については、入社後に習得できるのでご安心ください。

 

−入社後の教育についてお聞かせください。

まずはOff-JTとしてコーディネーター研修を実施。そこでコーディネーターとは何かをアタマで理解していただきます。OJTでは私に見習いとして付き、企業研修やコーディネーターという仕事の大枠を掴んでいただく考えです。最初はゆっくりスタートして、基礎が固まったらアクセルをかけるイメージですね。そして将来的には、企業研修の開発・運営にとどまらず、お客様の開拓もお任せしたいと思っています。

 

この地域、この仲間だからこそ、生み出せるものがある

−松﨑さんはご自身の事業としても企業研修を行ってこられました。その上で、エーゼログループの一員として企業研修事業に挑まれる意味とは、どういったところにあるのでしょうか。

エーゼログループ、そして西粟倉でやることの意味は、代表でもある牧さんの存在が大きいですね。牧大介という人間が、この西粟倉でローカルベンチャーという言葉を世に出しつつ、地域だからできないなんて泣き言を言わずに事業をつくっていく人たちを増やしてきたわけです。西粟倉だけではなく、厚真町もそうですよね。条件的に不利と思われる地域で事業をつくっていく人たちの中で育てる人や事業は折れにくい。困難にうまく適応するレジリエンスが高いものが生まれやすいというのが一つの理由です。

もう一つは、ここで起きていることを広めたいというのもあります。エーゼログループの周辺では、通常のビジネスの世界であれば資源として捉えられなかったようなものの組み合わせで新たな事業を生みだしていくということが、日常的に起きています。それを広めたいと思ったんですよね。
松﨑がエーゼロに参画する際に取材した記事はコチラ

 

−不利だと思われる条件の中で新たな事業が次々に生まれる要因はどこにあるのでしょうか。

要因はいくつかあります。一つは、村の役場が、この村のことを諦めていないことです。座して死を待つのではなく、何が何でもやるしかないという腹くくりがあるんです。その原動力がある村に、エーゼロや森の学校が火に油を注いだということですかね。できると信じ込んでいるからこそ、困難を乗り越えてこられたのだと思います。

西粟倉村役場との研修事業(2018年)

もう一つは、誰もが見過ごしてしまっているものに価値を見出すのが、牧さんはものすごくうまいんです。価値を見出しては、何度も実践して、少しずつ事業化していっている。森の学校、養鰻、養蜂、飲食に介護まで。どれも普通に考えたら1300人程度の村で、高い収益性を上げられるようなものではありません。実際に大儲けはできていなかったとしても、そこでちゃんとやっていけるという実例を身をもって示している人がいるのは大きいですよね。牧さんも、そこに集まる人たちも口だけではなく、ちゃんと結果を出そうとするタイプなので、やるしかないという機運が育まれるのだと思います。そういう意味では、今回採用する方も、「やるしかない。だから、やる」と割り切れる方がいいですね。

 

いっしょに愉快な未来を妄想する仲間を、日本中につくりたい

−地域共創事業部のビジョンをお聞かせください。

私の任期は、あと4年です。4年後には、私と部長補佐が抜けて、今いるメンバーだけで事業を回していくことになります。その頃には、地域共創事業部の事業をうちでも展開したいという自治体からの引き合いが年間1〜2件ある状態でありたい。さらに企業に対しても、西粟倉をはじめとする各フィールドで普通では考えられないような事業開発ができるという認識が広がり、たくさんのお声掛かりがある状態にしたいと考えています。理想を言えば、お得意先が3社ほどあり、そこといっしょになって新しい事業を生みだしている状態にしたい。いっしょに愉快な未来を妄想する仲間が日本中に増えていくと楽しいですよね。それができるようになれば、西粟倉という村の存在価値もさらに上がり、村への恩返しに繋がると思います。

もちろん、4年でそこ状態にまで持っていくわけですから、メンバーが超えなければならないハードルも高くなります。でも、それだけ得られる成長も大きい。入社当時は社会人経験が1年しかなかった若者が、数年後の今ではチーフコーディネーターを務め、事業部長に手が届くレベルにまで成長しているわけですから。

−社内に対してはどういう存在でありたいですか。

エーゼログループには自然資本、社会関係資本、経済資本の3つの事業領域があります。それらは相互に関係していて、一次産業をはじめとする他の事業があるからこそ、私たち地域共創事業部は他のコンサルファームや研修会社にはない価値を提供することができています。

一方で、地域共創事業部が他の事業に対してできることもあります。例えば、自分たちの事業支援のノウハウを用いて、他の事業がもっと利益を出せるよう支援できるかもしれない。各事業の利益率を上げることは、エーゼログループの仕事の価値を高めることにもなります。ゆくゆくは、そういう存在になれるとうれしいですね。

−ありがとうございます。
少しでも関心のある方は是非詳細をご確認、採用説明会にもご参加ください。

 

求人概要

事業部 地域共創事業部
プロジェクト ローカルベンチャーを基盤とした共創型事業開発研修事業の開発と展開
採用人数 2名
雇用形態 正社員
概要  

●お任せしたいこと
エーゼログループの前身となるエーゼロでは、西粟倉村役場と連携し、ローカルベンチャーの立ち上げを支援してきました。
地域共創事業部の新規事業となる企業研修事業では、そこで培ったノウハウやローカルベンチャーの存在をリソースとして、事業開発の学びを提供したいと考えています。
あなたには、企業研修事業の担い手として期待。コーディネーターとして新規事業の立ち上げをテーマとした研修の開発・運営をお任せします。

●研修イメージ
自治体や、新規事業開発部門を持っているような企業が対象になります。具体的には、例えば製造業がベースで、ITやサービス業などの別領域へシフトを考えているような企業を想定。共創のプロセスからプロトタイプをつくるところくらいまでを学びとして提供していく考えです。

研修は1回あたり1泊2日程度を想定。プロトタイプまでつくりあげる場合は、それを2ヶ月おきのスパンで3回程度実施するイメージです。

●具体的な業務イメージ
・研修事業の開発
・研修事業の運営
・事業の他地域展開の模索と営業活動

詳細・エントリー https://drive.media/career/job/36008

 


採用説明会「会社の未来に会いたい」詳細

【オンライン】説明会

・日時:2023年4月19日(水)19:30~20:30

・場所:オンライン(お申込みいただいた方にはzoomURLをお送りします)

・参加対象:エーゼログループの求人に関心のある方

・内容:会社説明、求人内容の説明、個別求人の質疑応答

・参加予定の関係者:
 代表取締役 牧 大介
 CQO兼CTO 佐藤 道明
 採用チームメンバー
 ※当日までに変更の可能性もございます。その場合はご了承ください

・申し込み入口(Peatix) http://ptix.at/pI8Jbq

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【現地開催】説明会

・日時:2023年4月28日(金)12:00~16:30

・場所:岡山県西粟倉村内、エーゼログループの事業拠点

・参加対象:転職を考えており、エーゼログループの求人に関心のある方

・定員:20名程度(最小履行人数 1名)

・申込締め切り:2023年4月24日(月)13:00

・参加費:無料
    ※旅費はご自身でご負担ください。
 ※昼食はこちらで準備させていただきます。

・内容:
 12:00~13:00 昼食@BASE101%
 13:00〜16:30 自己紹介、会社案内 現場案内
 ※当日までに変更の可能性もございます。その場合はご了承ください

・参加予定の関係者:
 代表取締役 牧 大介
 CQO兼CTO 佐藤 道明
 求人募集をしている部署の部長・リーダー
 採用チームメンバー

・申し込み入口(Peatix)http://ptix.at/HRjwkZ


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