【保育園・幼稚園園長募集】地域の人が「子どもは村の宝だ」と優しいまなざしを送る。そんな西粟倉村で豊かな保育をしませんか?

(※本記事は、西粟倉村役場からお送りいただいた寄稿記事です)

ローカルベンチャーやSDGsで注目される岡山県・西粟倉村。

移住者が多く、挑戦できるフィールドがあり、子どもたちもそうした空気や大自然を感じながら伸び伸びと育っています。

そんな西粟倉村で現在、西粟倉保育園と西粟倉幼稚園の園長をそれぞれ募集しています。

今どのような保育が行われていて、どのような仕事なのでしょうか。

西粟倉村教育委員会教育長の関正治さんと、西粟倉村教育委員会課長補佐であり保育園長を兼務している榎原(えばら)まゆきさんにお話をお聞きしました。

生きる力の土台をつくり、子どもの“きらきら”を育む

–はじめに、西粟倉村立西粟倉保育園について教えてください。

榎原:村の中心部にある西粟倉村役場の真向かいにあります。平成30(2018)年4月に開設された新しい園で、一般的な保育園と違って0〜2歳児限定の保育園です。以前は0〜2歳児は村の託児所で預かっていましたが、建物を新しくして、認可保育施設として開設したのです。

村の各施設を大掛かりに改修するなかで、1番目に建設した木造の建物です。村内の木材を多用し、あたたかみのある空間になっています。各組の部屋、ゆうぎ室、事務室、給食室のほか、中庭、妊婦さんや乳幼児を持つ親子が使える「つどいのひろばBambi」、大きな屋根のある遊び場「コモレビ広場」があります。

保育理念は、「森林(もり)の中で、未来に向う子どもたちの“きらきら”を大きく育む」。好奇心いっぱいな子どもたちが持つ気持ちや力を大切にして、村にある星空や青空、森林、川などの“きらきら”を生かしながら、より良く生きる力の土台をつくり、子ども自身の“きらきら”を大きく育んでいきます。

2018年に竣工した西粟倉保育園。

全国には待機児童がいる自治体もありますが、西粟倉村では該当する村民のみなさまに希望調査を送らせていただき、ご希望に合わせて組んでいるので、年度当初から入れないということはありません。

子どもの人数は、0歳児7名、1歳児4名、2歳児5名の計16名で(2022年9月現在)、0歳児が新たに2名入園予定です。

職員は、現園長の私のほかに保育士が8名おり、そのうち2名が村の正職員で、ほかは会計年度任用職員です。さらに保育補助が1名、栄養士1名、調理員が2名います。すぐそばに、保育園に通っていない親子のための子育て支援施設があり、そのスタッフも1名います。職員の年齢は20〜50代です。

現在は、保育園長を教育委員会職員である私が、幼稚園園長を小学校校長が兼務している状態で、人手が足りていません。

園舎内部も完全木造で開放的な空間となっている。

 

子どもたちは村のいろいろな人や自然を感じて過ごす

–次に、西粟倉村立西粟倉幼稚園について教えてください。

榎原:幼稚園の歴史は比較的古く、昭和38(1963)年の開設です。小学校に隣接している現在の場所へ移転し、園舎を新築したのは平成10(1998)年。こちらは3〜5歳児を対象にしていて、村内に住むほとんどの子どもが通っています。

教育目標は、「心豊かでたくましい子どもを育てる」です。明るく元気な子、意欲的に活動する子、友達と仲良く遊ぶ子、心豊かな子を目指しています。また、研究テーマもあります。「3つのE〜ネ(いいね)を育て“あい”のある仲間づくりをめざす」です。豊かな関係性、豊かな自然のなかで、Enjoy(たのしむ)、Express(あらわす)、Exchange(つたえあう)を育てられるようにと、日々実践しています。

西粟倉幼稚園の外観。現在31名の児童が通う。

子どもの人数は、3歳児が13名、4歳児が9名、5歳児が9名の計31名です。

職員は、園長のほか、副園長として正職員1名、教諭として正職員3名とフルタイムの会計年度任用職員3名、パートタイムの会計年度任用職員1名がいます。7時〜19時までの預かり保育もあり、その預かり補助のパート職員や、週に一度英語指導を行うALT、毎週絵本を貸し出す図書館司書もいます。職員の年齢は20〜50代です。

幼稚園は地域に出て活動することが多く、子どもたちは村のいろいろな人や自然を感じて過ごします。地域の方もあたたかく、協力的な体制になっています。

関:村の方が、例えば春には「イチゴをもぎにおいで」、秋には「ブドウをもぎにおいで」「栗拾いにおいで」と声をかけてくださるんです。出かけるときにはバスを出してみんなで出かけ、子どもたちは日差しを浴びながら実体験をし、元気よく天真爛漫に育っています。

都会だと決められたスペースで遊ぶなど、活動制限があるのかもしれませんが、村全体をフィールドとして、園庭のように使って活動していますね。それが西粟倉幼稚園の特徴です。

夏には村内の川に出かけて川遊びや魚つかみを行うことも。

–西粟倉村だからこその特徴はありますか?

榎原:西粟倉村の人口は1,372人(2022/8/31現在)ですが、その約1割が移住者なんです。そのため保育園、幼稚園ともに、Iターンのご家庭が40%ほどいらっしゃいます。移住者の方には親しみやすい環境だと思います。もちろん西粟倉村生まれで、村内におじいさんやおばあさんが住んでいるという子もいて、さまざまです。

関:1学年の園児数が少ないので、多くの子どもを預かって密に保育する園よりも、大人の目が届きやすいと言えるでしょう。ゆったりと仕事に取り組むことができると思います。

ただし、保育園で0〜2歳児のみというのは、(5歳児までいる)一般的な保育園の半分ですから、その大変さはあるかもしれません。幼稚園では、幼稚園教諭一人あたりの子ども数は10人未満になるよう、幼稚園教諭は調整しています。

榎原:保育園も幼稚園も村内の唯一の施設ですので、教育委員会と連携し、各園長や各校長が月に一度集まって話したり、幼稚園から小学校・中学校までのすべての先生が集まって研究したりしています。横のつながりがあり、連携して事業展開できるところも西粟倉村の特徴かもしれません。

 

コミュニケーション能力や人材育成スキルのある方を希望

–今回どういう人を求めているかを教えてください。

榎原:各園の方針のもと運営をしていただくことになります。園に関わる子ども、職員、保護者、地域の方すべてに、細やかな目配りと気配りをしていただきたいと思っています。よって、コミュニケーション能力が必要です。

資格があって経験があれば、年齢や経験年数の条件はありません。園長の経験は不要で、保育士、幼稚園教諭の経験があればOKです。西粟倉村の保育環境に熱意をもって関わってくださる方に就任していただきたいですね。

関:保育士または幼稚園教諭としてご経験を積み、知識や技能をもたれていると思うので、それを発揮して、西粟倉村の保育を高めていただければと思います。正職員には若い人が多く、保育に関する知識や経験が浅い人もいます。指導やアドバイスをし、人材育成、マネジメントもできる方を希望しています。

園では、子どもの怪我やトラブルなど、あらゆることが起きる可能性があります。園長としての業務、事務処理のほか、そうした危機管理などもありますので、冷静に考え対応できる判断力・決断力も必要です。それらを総合的にできる人、園の特徴を理解して活動してくださるおおらかな人がいいなと思っています。

地域おこし協力隊ではなく、会計年度任用職員などの形態を想定しています。給与は月額30万円〜で、年間2.4ヶ月分の期末手当もあります。期末手当は公務員と同様で、国の景気により率が変動することはあります。

–採用後、移住が必要な場合は?

関:単身の場合は教員宿舎があります。ご家庭がある場合は、そのときの状況に応じて村内の空き家などを探させていただきます。

四季の自然の移ろいが豊かな西粟倉村。

 

地域の優しいまなざしが、子どもの挑戦心を育む

–お聞きしていてすばらしい保育環境だと感じますが、大変なことは何でしょうか。

関:自然環境面では、西粟倉村には雪がかなり降ります。雪に慣れているかどうかには個人差があると思いますが、慣れていない方ははじめ驚くかもしれません。今年(2022年)は雪の多い年で、幼稚園の周囲では60センチくらい積もりました。そういうときは早めに来て除雪する必要があります。

榎原:駐車場は除雪車が通りますが、玄関前など、子どもたちが歩くため雪かきが必要なところがあるんですよね。園舎の中は、冬であっても暖かいので安心してください。保育園は、木質バイオマス発電により床暖房のようになっていて、素足で過ごせるほどです。幼稚園には暖房が入っています。軒下がとても広く、冬でもそこで活動できるのですが、雪が降れば子どもたちは喜んで園庭で遊びます(笑)。

関:命に問題はありませんが、この地域は台風もけっこうきます。強風や暴風雨などで保護者への連絡、子どもの対応が必要になることもあります。

榎原:車の免許があると楽ですね。公共交通機関だけですと通勤や買い物が大変です。今働いている人は、全員が免許を持っています。保育園、幼稚園ともに、今働いている人の多くは近隣に住んでいますが、岡山県美作市、兵庫県佐用町、鳥取県鳥取市などから車で30分ほどかけて通勤している人もいます。

真冬の大茅スキー場の様子。

–最後に、検討している人にメッセージをお願いします。

関:西粟倉村の子どもたちの環境において、特に大事にしたいのは「子どもが安心して育つ」こと。幼少期に大事なのは「ここは安心」「この人といれば安心して活動できる」という安心感だと思うんです。それが子どものベースをつくっていきます。

西粟倉村の良さの一つは、地域全体が優しいことです。地域の方々は子どもたちのことを本当に我が子のように考え、「子どもは村の宝だ」と思ってくださっています。子どもに対面したときの目が、優しいんですよ。その優しいまなざしを浴びながら育つのは幼少期に大切なことで、それがあってこそ挑戦したり探究したりできるのでしょう。そういう環境ですから、新しく園長になられる方も、安心して村を楽しんでいただけたらと思います。

榎原:村には、中学卒業までに村の自然や多様な大人の生き方に触れて、主体性や自分らしく生きる力を育むことを目指す『一般社団法人Nest』や、村のキャッチコピーである「生きるを楽しむ」をつなぐ活動などを行う『一般財団法人西粟倉むらまるごと研究所』など、さまざまな組織があります。「ローカルベンチャー」で知られ、チャレンジしている大人も多いです。

このような環境で、一緒に子どもたちに向き合いませんか。村には保護者と地域の方たちが一緒に子育てを楽しんでいる雰囲気がありますし、保護者の方から信頼を寄せていただいていますので、良い関係性のなかで仕事ができると思います。ぜひご検討ください。お待ちしています。

西粟倉村教育委員会の関正治さん(右)、榎原まゆきさん(左)


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