美味しいお米を届け続けることは、村の未来を繋げていくこと

中国山地の源流域に位置する西粟倉村。村の約95%を占める豊かな森林からの清流が村内を流れ、農作物を育んでいます。

高齢化や後継者不足で田んぼを持っていても米作りを続けることができない人が年々増えている中、その担い手として村の景観を守り、美味しいお米を村内外に届け続けてくれている農家グループ「あわくら米米倶楽部」の皆さん。今年できたばかりの新米と、ご飯に合う料理を囲み、座談会形式でお話を伺いました。

(写真上段左側から:「あわくら米米倶楽部」の皆さん
井上誠さん、萩原眞壽雄さん、新田茂さん、青木英隆さん、高木宣美さん、白岩秀之さん、井上善季さん)

 

「一等米」「食味値80点以上」
担い手としてのこだわりと責任感から生まれる高い品質

– 米米倶楽部としてグループでお米を届けていくうえで、こだわりや決めごとなどはありますか。

 

大きな視標としては、「一等米」であることと、「食味値が80点以上」であることですね。

国の農産物検査官が肉眼鑑定や計測によって 一等・二等・三等・規格外 の判定をするんですが、その中で最も優秀な等級が一等米。例えば、お米1000粒のうちにたった2粒でも斑点が付いているようなものがあればグレードは落ちて二等米になってしまうわけです。

 

食味値というのも「美味しさ」を表す指数の一つで、専用の機械でアミロースやタンパク質などの成分を測定し、方程式により100点満点で値を出します。

日本産のお米では65点前後が標準、70点以上になると70〜80%の人が美味しいと感じる良質米と言われていますが、「あわくら米米倶楽部」ではそれを超える80%以上の食味値であることを決めごとにしています。田んぼによっては90点を超えている場合もあり、全国的に見ても80点以上のお米はそんなに多くは出てないんじゃないかと思います。

 

 

冷たい源流がもたらす、水晶のように透き通ったお米

– 西粟倉のお米が美味しいのにはどういった理由があるのでしょうか。

 

綺麗な水。綺麗な空気。言うまでもないけれど簡単には得られない、西粟倉の森がもたらしてくれる自然の恵みです。

加えて一番肝心なのは夜温が下がること。西粟倉は標高が高く夜の温度がしっかり下がるので、日中に光合成でどんどん増えたデンプンを米の中に蓄積することができるんです。逆に夜温が高いと、日中に蓄えたデンプンを夜の間に使ってしまい、味が落ちてしまいます。
東北や新潟など北の方の地域のお米が美味しかったり産地のイメージがあるのはそういうことも一つ挙げられます。

 

 

– 米づくりをする上での嬉しいことや、大変なことはありますか。

 

暑い時期の草刈りが大変ですね。あとは、毎日欠かさず田んぼに水を入れたり、止めたりしないといけないこと。西粟倉の山の水は綺麗だけど冷たいので、水を流しっぱなしにしていると水温が低くなってお米の粒が上手く育たなくなってしまいます。なので、朝になったら新しい水を入れ、溜まったら止める。それを毎朝。面積が58㎢に満たないこんなに小さい村でも、一日40kmぐらい走ることになります。田植えをしている間はこれが毎日の作業になってきます。

それだけ手間をかけた分、良いお米ができるとやっぱり嬉しいですよ。

南の方で穫れたあきたこまちと、西粟倉で穫れたあきたこまちを試しに並べてみてください。西粟倉のものは本当にもう、なんとも言えない綺麗な色をしているんです。水晶のように透けた、綺麗な色のお米です。

農水省の関係で米の検査員が来られたことがあって、その人たちは南の方から来るので、西粟倉のあきたこまちを見た瞬間「なんて綺麗な!」って驚かれたくらいです。それだけ違うんだと思います。

 

 

 

美味しいお米や原風景を守るために向き合わなくてはいけない課題

– 今は皆さんが西粟倉の田んぼを守ってくださっていますが、20年先、30年先を考えたときに、後継者不足の問題などについてどのように感じていらっしゃいますか。

 

米づくりに限らず林業なんかにおいてもそうですが、仕事にしていくには一定の売上や利益が出ないと続かない。米価が下落したら、後継者をどうする以前の問題になってしまうんです。極端かもしれませんが、米価が今後の全てと言ってしまってもいいくらいに危機感を感じています。

それを仕事にして食べていけるくらいの水準が保たれたないと、若い人や、手伝ってくれている自分の息子達にも、田んぼを、米づくりを継いでくれとはとてもじゃないけど言えないですよね。みんな辞めてしまうと思います。

 

そうすると、田んぼはどうなるのか?耕作放棄地になってしまえば景観は悪くなるし、シカやイノシシの住処になったりするかもしれない。

生まれ育った村の風景を見ながら「この景観はいつまで持つかな、ほいでも頑張ってみようや」っていう話をしながら、今自分たちに出来ることは米づくりを続けることだと思って、精一杯やっているつもりです。

 

 

 

ここのお米が食べたい、と求めてくれる人たちの存在

– 今年のふるさと納税でも西粟倉のお米が人気ですが、直売も含め、西粟倉のお米はどういった方々が購入してくれているんでしょうか。

 

(皆さんそれぞれからたくさんのエピソードが!)

高木さん:

兵庫県の西宮の人で、米屋で米を買う時に一番か二番目に価格が高いものを買って食べていたそうなんです。でも西粟倉のあきたこまちを食べて、こっちの方が断然美味しい!と言ってそれからずっと買ってくれていますよ。

 

他にも県南の人で、自分の田んぼで作ったお米は全部売ってしまって、家で自分達が食べる分は西粟倉だったり県北の方のお米をわざわざ買ってる人もいましたね。

 

新田さん:

岡山の水島の人も、綺麗な水で育った西粟倉のお米が美味しいって言ってくれてもう20年くらいお米を買ってくれています。

 

萩原さん:

姫路の方の人も西粟倉のお米をよく買ってくれますよ。

 

青木さん:

東京の出荷先のお米のバイヤーさんが一番気に入ったのは、西粟倉の川の水。この水を見て、ここのお米は美味しいというのをバイヤーさんが確信して買い取ってくれています。

 

大阪の摂津の人で、普段からコシヒカリを食べてる人がいて。「騙されたと思って西粟倉のコシヒカリを食べてみて」と一度お米を送ったら、それからずっと注文してくれています。

 

 

– 意外と「美味しいお米」っていうものに出会っていない人が多いのかもしれないですね。

 

米はこういうもんだと思って日々あまり食べ比べたりせずに、なんとなくそれなりのお米を買って食べている人がほとんどなんじゃないでしょうか。

県南の実家からずっとお米を送ってもらって食べていた知人も、西粟倉のお米を送ってあげてから「お米の味ってこんなにも違うものなのか!」と気づいたんだと言っていて。それからはレストランに行ってもここのお米は美味しい美味しくないなど、米の味にこだわるようになったそうです。

私たちも昔は収穫したお米は全て農協に出していたので、美味しさはあまり気にしていなかったんです。でも今はありがたいことに、こうやって直接お米を買ってくれている人も増えてきたので、喜んでもらいたい一心で、作っている私たちも美味しさにより一層こだわるようになりました。

農協に出荷をすると、食味が良かろうが悪かろうが、一等米であれば値段は一緒になるんです。全国的には80点以上のお米はあまり出ていないみたいなので、ふるさと納税や直売などを通して「美味しいお米を食べたい」と言う人に西粟倉のお米を直接届ける仕組みやチャネルを増やして販路を広げていくことにもこれから力を入れていきたいですね。

 

高くてももっと美味しいお米が食べたい!という人と農家が繋がって、コストに見合った供給先を作り出せたなら、例えば蠣殻を撒いて土壌改良をしたり、いつもより時間をかけて米の乾燥をさせて味の良さをアップさせたりと、私たちにもまだまだ出来ることがあると感じています。

 

– お米の美味しさの違いをたくさんの人に知ってもらって、それに見合ったお米の価値を理解してもらえるプラットフォームが出来れば、この先の米づくりも、田んぼが織り成す西粟倉の景観も、持続可能な未来が待っているように感じました。

 

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