自分の人生の主人公になろう。 「西粟倉ローカルベンチャースクール2020」の エントリー受付中!

2015年から開催が始まった、「西粟倉ローカルベンチャースクール」。

5期目の開催となる今年も、エントリー受付が始まっています。

「スクール」という名前はついていますが、“受動的に”何かを学ぶ場ではありません。移住・起業したい人が想いを事業プランにして、それを村側がサポートし、事業プランのブラッシュアップと実践、審査を行うプログラムです。事業の自立を目指していくので、むしろ“積極性”が求められます。

そんなプログラムに、“ローカルベンチャーの村”として知られる岡山県・西粟倉村で、チャレンジできる。それこそが「西粟倉ローカルベンチャースクール」です。

その醍醐味や内容は、どのようなものなのでしょう。「西粟倉ローカルベンチャースクール」の担当者でコーディネーターの、高橋江利佳さん、大井健史さんにお話を聞きました。

 

実現したい「事業の種」を持つ人、エントリーを!

— 今期の募集のキャッチコピーは「主人公、求む。」ですね。

 

高橋:本当は誰もがその人の人生の主人公なのですが、所属している会社がいろいろなことの主導権を持っていてそこに自分が付随していたり、学校や就活という基本ラインに乗っかったりしているケースってあると思うんです。今振り返ってみると私自身、そういうときがあったなぁって。

 

自分の人生の主導権を自分で持って、自分自身をちゃんと幸せにしてあげる。自分のやりたいことをきちんと事業にしていく力がある人、自分の力できちんと自分を主人公にしていく人が増えていったら、とっても楽しい村になるような気がして。

— エントリー対象の条件の一つとして、移住や実践を続ける覚悟のほかに、「エントリー時点で、実現したい『事業の種』をお持ちの方」とありますね。

 

高橋:何かやりたい事業のアイデアやテーマを持っている方にエントリーをしていただけたら、と。スクールの期間を有効に活用していただくために、何か種があったほうがいいだろうと考えました。ある程度「自分のやりたいことってこういうことだよな」と確信している人という意味であって、小さな種でもいいんです。

 

大井:ハッキリと「これをしよう」と具体的に決まっていない方もいらっしゃると思います。そういう方向けに村側が用意している事業テーマもあって、共感できるテーマがあればそこから取り組んでみることもできます。事業テーマは、選ばなくても構いません。

 

方向性が見えていて、具体的に事業の種があればベストですが、「興味・関心のある分野があるけど、事業にするにはどうしたらいいか分からない」「事業にしていきたいけど、どう形にしようかな」と悩んでいるときに、事業テーマを参考にしたり活用したりしていただくと、始めやすいだろうと思っています。

高橋:内容は本当に何でもいいんです。例えば、「おじいちゃんおばあちゃんが本当に大好きで、おじいちゃんおばあちゃんが楽しく過ごせるようにしたいんです。上手くいくかはわからないけれど、こんな事業をしてみたいんです!」というように、事業のイメージがざっくりとしている人でも、歓迎です。

 

今期からの新プログラムで、より実践的に

— エントリーからの流れと、今期から始まった新プログラムについて教えていただけますか?

 

高橋:エントリーの後、2019年11月に西粟倉村で選考面談を実施します。面接を通過された方は、2020年2月に開催予定の「フォローアップ研修」に参加いただきます。この研修が、今期から新たに追加されました。スタートが切りやすいように、「自分で仮説を立てて、それを行動して検証していくとはどういうことなのか」などをお伝えし、事業づくりの準備を進める研修です。

 

大きく変わった点がもう一つあります。これまでは事業プランのブラッシュアップの後に最終選考会をして本スタートという流れでしたが、今期より、2020年4月から12月まで、移住したうえで事業づくりを実践し、検証を繰り返していく期間を設けました。2021年1月の「更新審査会」で、次年度以降の事業計画をプレゼンテーションしていただきます(詳細はこちら)。

 

— 本スタートの前に、移住して村のなかでブラッシュアップしながら実践する期間が設けられたのですね。

 

高橋:はい。「西粟倉ローカルベンチャースクール」は、地域おこし協力隊の制度を使って最大3年間活動できるのですが、1年目の終わりにこの「更新審査会」があって、次年度からの最大2年間、村としてその方をサポートするか否かを決定します。

 

2020年4月からの約9ヶ月で「本当に自分がやりたいことはこれなのかな?」「やりたいこととこの村は合っているか?」「実際にこの場所でやってみてうまくいくのか?」など、自分で仮説を立てて、その検証を積み重ねていただきたいと思っています。少し時間をとってローカルベンチャーとして成長を目指すほうが、村のことを知りながら進められるので、いいと考えたんです。

【約9ヶ月間、仲間と仮説検証を繰り返す】

— 昨年開催されたのは「西粟倉ローカルベンチャースクール2018」でした。実際に村に入るのは2020年4月からだという意味で、今期は「西粟倉ローカルベンチャースクール2020」という名称になったのですね。ユニークな取り組みなので、いろいろなお問い合わせが多いのではないでしょうか。

 

高橋:たまに聞かれることの一つが「私はこういうことをやりたいのですが、村のニーズに合っていますか?」というお問い合わせです。もちろん村にはさまざまなニーズがあるんですけど、まずは「自分がやりたいことをやる」ということが一番大切で、「ローカルベンチャースクール」の大前提なんです。

 

まずそこを大切にしてもらったうえで、村が自分の事業のフィールドとしてどうかをご自身の目で判断していただきたい、と考えています。「地域に合うように」「村のために」と考えてしまうと「(その事業が)いいか・悪いか」の判断基準が自分の外側にできてしまい「これだけ頑張ったけれど認められない」となりかねません。自分自身がやりたいことをやって幸せになるのが大前提です。

大井:僕がよく聞かれるのは「どのぐらいサポートしてもらえるんですか?」という質問です。村や僕たち担当者が何をするのか、知りたい方は多いのだと思います。サポートを受けるというよりは、約9ヶ月、一つの資源やリソースとして僕らを自発的に使ってほしいと考えています。

 

高橋:そうですね。我々はサポーターではなくて、「更新審査会」の通過や事業確立を一緒に目指す仲間や同志のような関係性でありたいなと思っています。事業の成長に伴走していきたいです。

 

大井:こちらからいろいろな機会をたくさんご提供したいとも思っています。月に一度、横のつながりをつくるゼミを開催したり、研修やメンターとの接点を持てる場をつくったり。そういう機会を活用していただきたいです。

 

村を知るフィールドワークは“お見合いの機会”

— 村内外や年齢は問わないそうですが、とくに歓迎する方はいますか?

 

高橋:そうですね。どんな方でも歓迎していますが、関西エリアの学生さんや若い方に来ていただけたらうれしいです。

 

大井:これは「西粟倉ローカルベンチャースクール」とは別の話ですが、村内ではインターンシップの受け入れをしたい企業や、採用をしたい企業が増えてきているんです。今、村内の5社ぐらいの事業者様にご協力いただいて、2020年2〜3月に、1〜2ヶ月のインターシップを受け入れたいと考えています。宿泊先もこちらで手配したいと考えていますので、興味のある方はぜひこちらまでお問い合わせください。

 

— エントリーの条件として、西粟倉村でのフィールドワークへの参加が必須になっていますね。

 

高橋:はい、1泊2日のフィールドワークです。やりたいことを村でやっていただく前の“お見合いの機会”にしていただきたいな、と。お互いに顔が見えますし、事業を村でやっていくイメージを共有できるかなと思っていて、今年から必須にしています。

 

フィールドワークの内容は、村の取り組みを役場の方から紹介していただいたり、村内で実際に起業して活動している方にお話を聞いたりします。また、参加者のなかでやることが明確でない人もいると思うので、村側から出しているテーマについてお話しし、その選択肢を知る機会もつくっています。

【フィールドワークの様子】

大井:次回のフィールドワークは10月5〜6日です。自分の事業を村でやろうと考えたときに、見たり聞いたりしないとわからないことを直接確かめる機会も設けています。

 

「考える課程自体が冒険だ」と感じる

— 大井さんは2019年春に西粟倉村へ移住と同時に、「西粟倉ローカルベンチャースクール」の運営を担う『エーゼロ株式会社』へ入社されたんですよね。

 

それで初めて西粟倉村に来て「自分のやりたいことを実現したい」と意欲を持っている人が多く、「いいな」と思ったんです。春に移住してからも、新しい方がたくさん村へ入ってきているので、いつまでも自分が新しい存在ではないことも、この村の特徴だと思います。

 

高橋:移住者は地域おこし協力隊を含めて35人以上いますし、ほかに村内の企業に就職するために移住する方もいます。以前は、移住者の顔や人数を把握できていましたが、今は把握できなくなっているので(笑)、増えていますね。

 

西粟倉村は起業家の方々がたくさんいるので、私たちはお話を聞く機会を用意しますし、相談などもしやすい環境です。加えて、役場にもベンチャーマインドを持った職員が多く、彼らも何かに挑戦していたり、熱く提案してくれることもあったりします。

【西粟倉村役場の職員の方々】

大井:西粟倉村に来て「自分自身がどうしたいのか」、問われる機会が増えました。その度に、自分の思いに向き合って、自分ごととして考えるようになったんです。一方、僕は「西粟倉ローカルベンチャースクール」では(エントリー者に)問いかける側の立場で、とても重い言葉だと思いますし、自分ができているのかどうかも考えさせられています。

 

でも、この考える課程自体が冒険だなって感じています。悩んで、見えない未来の自分を想像しながらも「こうじゃないか」と決めて進めていくのはすごくおもしろいです。一緒にこの冒険を楽しんでくださる方に、ぜひエントリーしていただけたらと思います。

「西粟倉ローカルベンチャースクール2020」事務局(エーゼロ株式会社)

住所

〒707-0504 岡山県英田郡西粟倉村影石895 旧影石小学校

 

「西粟倉ローカルベンチャースクール2020」公式サイト

https://www.a-zero.co.jp/lvs-nishiawakura

 

メールマガジン

いきるが、ひろがる。Through Me Magazine をお届けします。