北海道

厚真

あつま

毎日サーフィンがやりたくて、移住する。北海道・上厚真ぐらしの魅力を聞いてみました。

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北海道でスポーツ、というとウィンタースポーツを思い浮かべる人が多いと思いますが、北海道・厚真町にある浜厚真は、実はサーフィンが盛んな場所。年間約6万人のサーファーが集まる、人気スポットです。ここ数年、サーフィンを楽しむために厚真町に移住する人も少しずつ増えてきました。その中でも人気なのが、浜辺へと近い、上厚真(かみあつま)という地区。最近は、子育て支援住宅や子ども園なども新しく建設され、ファミリーでの移住も増えてきています。今回は、サーフィンを楽しみながら暮らしている移住者や役場担当者3名の方に、上厚真での暮らしについて聞いてきました。

 

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北海道厚真町では<ローカルベンチャースクール>の取り組みを通じて、北海道厚真町に移住する「地域おこし協力隊(起業型・農業支援員)」「地域おこし企業人」を募集しています。
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厚真町からサーフィン文化を発信していきたい

浜まで車で5分ほどと、サーフィンを楽しみたい人に人気のエリア、上厚真地区。2014年にニュータウンとして「上厚真きらりタウン」の分譲が始まり、2016年5月には認定こども園もできました。ここに7年前に移住してきたのが、村上巧さん。現在は、tacooというサーフショップを開いています。

村上:もともと北海道の旭川出身なんですが、厚真町に来るまではオーストラリアでスキューバダイビングのインストラクターをやっていたんですよ。永住権も持っていたので、ずっとそっちに住むつもりだったんですけど、家庭の事情もあり北海道に帰ってくることになって。「海の近くに住みたいな」とインターネットで調べたら、厚真町が良さそうだなあと。日本に住んでいる時に何度か来たこともあったので、海の向こうで決めました。最後は直感ですね(笑)。

7年前に移住してきた当時から、浜厚真にはサーファーが多かったそうですが、サーファーが集まるのにはいくつかの理由があるようです。

村上:札幌や千歳が近いこともあって、昔から人はたくさん来ていましたね。火力発電所の防波堤の関係もあって、遠浅が綺麗に広がっているし、波が比較的安定していて、いつもサーフィンできる波がある。良い波がくるポイントであっても駐車スペースが狭い場所なんかでは近隣住民の方に迷惑をかけてしまっている場合もあると聞いていますが、土地が広い分厚真にはそれがない。安心してサーフィンができるというのはあると思います。

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昔は汚いトイレしかなかったんですけど、今は新しいトイレやシャワーも整備されたりして、ライブカメラで波の様子も24時間見られるようになって、環境も整ってきましたね。PCで波の様子をチェックして、浜に向かうみたいな。

北海道だと寒くて、シーズンが短いイメージだと思うんですけど、ドライスーツを着れば冬場、2月とかでも普通に海に入れますよ。そういう意味では、サーフィンする上でホームグラウンド的にはいいところだと思いますね。

サーフィンの他、冬はスケートやスキーなども楽しめるのは、北海道ならでは。道内では温暖な厚真町には、雪はそんなに積もらないそうですが、北へ足を延ばすとスキー場があります。村上さんも、季節にあわせた暮らしを楽しんでいます。

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村上:水温が高い6~10月にサーフスクールを行って、冬場はサーフボードの修理をメインにやるのが、僕の働き方です。僕自身は、冬場もドライスーツを着て海に入っていますけど、外気がマイナス20度位になるので(笑)翌年の温かい時期に備えて、冬場にボードの修理をしておこうという方は多いですね。

冬は、ウィンタースポーツが楽しみやすいのも、厚真のいいところだと思います。車を出せばスキー場もいろいろあるし、5歳の息子も、もうスノーボードやスケートなんかを楽しんでいて。子どもにとっても自然を楽しめる、いい環境なのかなと思っています。

昨年からは、サーフィンやスケートボードをやる町民のクラブチームも出来ました。名前は、あつまビーチクラブ。現在は20名ほどですが、もっと厚真町にサーフィン文化が根付いていけば…と、村上さんは考えています。

村上:オリンピック競技にもなったことで、今はすごくサーフィンの注目が上がっています。ただ僕は、サーフィンは競技ってだけじゃなくて、ライフスタイルなのかなと思うんですよね。僕も早朝や夕方、毎日必ず海に行ってますけど、海に入ると身体のコンディションが自然と整うのか、風邪とか引いても治るんですよ。だから海に入っていれば身体が常に調子がいい。ヨガをやられる方とかと同じ感じかな。精神的にもリフレッシュできる。

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オーストラリアにいた頃は、子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで様々な年代の人がサーフィンを楽しんでいました。休みの日は海辺で本を読んだり、波を見てゆっくりするという過ごし方が、向こうでは普通なんです。

本州は暖かいのでそうしたサーフィン文化も根付いてきてるのかもしれないけど、北海道はまだまだなので、もっといろんな人が海を楽しんでくれるといいなと思います。海を楽しむ人が増えると、ビーチの環境ももっとよくなっていくと思うんですよね。厚真から、そういうサーフィン文化を発信していければなと思いますよ。

 

車で5分でサーフィン、徒歩5分で子ども園へ

日々の暮らしの一部として、サーフィンを楽しんでいる村上さん。同じように、浜厚真に近い環境ならではの暮らしを楽しんでいるのが、サーファーの渡辺啓人さんです。

渡辺啓人さん・春香さんご夫妻は、上厚真きらりタウンの分譲地を購入し、昨年家を建てられて移住してきたばかり。「サーフィンを楽しむ人には、この地域は最高」という啓人さんの新居にお邪魔させていただきました。

啓人:当初は、苫小牧で家を建てようと考えていたんですが、たまたま厚真町に知人がいて。調べてみたら、厚真町の中でも上厚真は浜に近い。ここに住みたいなと思って、即決でしたね。自分のライフスタイルにぴったりでした。

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浜まで、車で5分とかからないんですよ。ここより海が近い環境はなかなかないと思う。4年前に道路が開通したこともあって、苫小牧の職場までも車で15分。朝ちょっと海に入って、夕方帰ってきたらまた海に入ったりもできる。すごく満足しています。波に乗っているのが、もう気持ちいいんですよね。仕事でちょっと怒られたりしても、波待ちして沖を見てると、そういう疲れも吹き飛びます。

エクストリームスポーツが大好きで、選手も経験していた啓人さんは、庭にスケートボードのランプを置いてしまうほど。厚真町に移住してくる前から、浜厚真に通ってサーフィンを楽しんでいました。

啓人:福岡生まれなんですが、小学校の時に家族全員で札幌に移住してきたんです。移住後、すぐスノボを始めたんですが、入ったチームが全日本代表とかがいるチームで。高校まではずっとスノボに夢中だったかな。大会に出るために、2カ月海外遠征なんかもしていましたし、スポーツやるために通信制の高校に転校したりもしました。

危ないけれどワクワクする、エクストリームスポーツが好きなんですよね。スノボ、スケボーはもちろん、モトクロスの大会なんかにも出たことがあります。運動が好きで、昨年も、会社の駅伝の代表として走っていました。毎日15キロ走るなど、トレーニングもしています。

サーフィンは9年前からやっています。始めた頃はまだ札幌に住んでいたので、往復3時間かけて、週3で浜厚真に通っていました。今までいろんなスポーツをやってきましたが、一番体幹も使うし、ほんと全身運動なんです。それにとにかく、波に乗ってるときがもう気持ちいいんです。他のスポーツに代え難いですね。最初の3~4年は、「明日サーフィン行くぞ」って日はワクワクし過ぎて、目が冴えちゃって寝られなかったです。それくらい、中毒性あるスポーツですね。

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渡辺さんご夫妻は、小さいお子さんが生まれたばかり。歩いて5分もかからない場所にある、今年開設したこども園への入園が決まっています。

春香:子育ての環境がいいのが、私にとっては一番の厚真町の魅力ですね。移住を決める際、ちょうどこども園の着工が始まるタイミングだったんですよ。近いから、子どもを迎えに行ったりもしやすいし、小中学校もそれなりの近さにある。自分の目が届きやすい規模間の厚真町は、いいなって思います。

町内にはスーパーがないこともあり、少し不便は感じるものの、子どもにとっての環境もよく、満足しているそう。

春香:お買い物には、ちょっと不便を感じますね。町内にも商店はあるけれど、食材や日用品は、車を出してちょっと遠くまで行かないといけないので。洋服や子どものグッズなんかは、ネットでも買えるのでいいんですけど、「今日は新鮮なお魚が食べたいな」ってなったら、苫小牧まで買い出しに行くことはあります。

それでも、のんびりできる厚真はいいなと思いますよ。こっちに引っ越して来てから、「都会って、行くと疲れるなあ」って思うようになりました。札幌は面白いけど、たまにでいいなっていうか。子どもの遊びも、虫を取ったりスケボーしたりになった。

上厚真きらりタウンは移住者も多いエリアなため、地域移住によくありがちな、ご近所になじみにくい…なんてこともなかったそう。子育て支援住宅などもあるため、同じように、小さいお子さんがいるご家庭も多いのが特徴。
啓人さんは、厚真ビーチクラブのメンバーでもあり、そこで他のお父さんや子どもたちと交流しています。

啓人:クラブでは休日に練習会などをやっていて、お父さんたちが子どもにスケボーやサーフィンを教えたりしていますよ。人が増えてきて、だんだん教える役の人が足りなくなってきたくらい。

サーフィンをやりたい人には、このエリアへの移住はおすすめですよ。浜厚真は、ビーチとしてもキャパシティが広くて、車も何百台も停められます。狭い浜にありがちな順番待ちとかも少ないし、初心者の方でも楽しめるかなと思います。

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ファミリー向け賃貸を増やして、移住しやすく

村上さん、渡辺さんが日々サーフィンを楽しむため、住む場所として選んだのが「上厚真きらりタウン」。現在も土地を分譲している上厚真きらりタウンは、坪単価が2,5万円ほど。近隣の市街地の平均坪単価は札幌市で34万円超、苫小牧市で6万円超なので、コストを抑えて広めの新築住宅を手に入れやすいことが、ファミリー層の心を掴んでいるようです。

またファミリー向けに、きらりタウン内には町営の子育て支援住宅も用意されています。子どもが高校を卒業するまでの間、低価格で借りることができ、現在は入居家族で満員。

そんな上厚真の住宅づくりに関わってきたのが、厚真町役場の建設課の江川さんと山崎さん。江川さんは、「ファミリーが住みやすいように、新たな棟の建築を進めています」と教えてくれました。

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江川:厚真町は、市街化調整区域が広く、一般住宅を建てられるエリアが限られている状態でした。苫小牧までの通勤も便利で厚真インターも近い上厚真地区に、一般住宅を建設できる造成地をつくり、家は建てやすくなったものの、賃貸物件が足りなく、ファミリーでのびのび暮らせる住宅を創ろうと、子育て支援住宅を始めたんです。

入居者は公募で決めておりますが、苫小牧や千歳から移住してきてくださる方が多いですね。子育て支援住宅に住んでいる方も含めて、いま上厚真地区だけで、移住者が20世帯くらい住んでいます。夫婦と子ども2人の4人ファミリーで住んだ場合の家賃は、46,000円。3LDK・90平米のオール電化物件で、室内が広くて助かっていると、入居者様からお声をいただいています。

厚真町は、田舎ですが都市部までもわりと近く、車は必須ですけど、生活はしやすいと思います。ふだんは自然の豊かな環境を楽しんで、休日は都市部で買い物をしたりとオンオフのある暮らしができる町です。今も新しい子育て支援住宅を建設中ですが、将来的にはは50棟にまでしたいなと計画しているんですよ。

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サーフィンが好きな人、アウトドアスポーツを楽しみたいファミリーなどには、ぴったりの上厚真。今年の秋から厚真町ローカルベンチャースクールが開催されますが、起業する・しないに関係なく豊かな暮らしができそうな、そんな地域です。自身の趣味やライフスタイルを活かした事業にも、可能性がありそうですね。

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【厚真町の魅力をそのまんま伝える、コミュニティーサイト「あつまんま」】
http://atsumamma.jp/