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【北海道・厚真町で働きませんか エーゼロ厚真社員募集!】北海道厚真町を拠点とするエーゼロ厚真で人材募集。 地域に根付き、働くことの楽しさを知ってほしい

株式会社エーゼロ厚真(以下、エーゼロ厚真)を知っていますか? 地域に新たな経済を生み出す「ローカルベンチャー」発祥の地とされる岡山県西粟倉村にあるエーゼロ株式会社(以下、エーゼロ)の子会社です。北海道の南部に位置する厚真町で、主にふるさと納税とローカルベンチャースクール事業を手がけています。

今回、エーゼロ厚真では、ともに働く人材を募集。この会社ではどんな事業が行われているのか、そしてどんな人との出会いを求めているのかを、スタッフの小倉文香さんに聞きました。

 

ふるさと納税は、全国のみなさんとの接点をつくる仕事

エーゼロ厚真は小さな会社です。西粟倉にあるエーゼロのスタッフらと連携をとりつつ、厚真町では、拠点責任者の花屋雅貴さんと今回お話を聞いた小倉文香さん、パートさんも含め4名が働いています。

エーゼロ厚真は厚真町の目抜き通りにある地元の青年たちが立ち上げたコミュニティースペース「イチカラ」と同じ建物内にオフィスを構え仕事をしています。

小倉さんは、このオフィスととともに厚真町役場にも机があり、ふるさと納税の事業にも携わっています。

 

 

「ふるさと納税の仕事は、返礼品を出してくださる事業者さんとのやりとりや新しい返礼品の開発などを行っています」

厚真は、農業、林業、水産業など、自然の恵みを生かした産業が盛んなまち。そのため返礼品には、お米やハスカップの加工品、干物や天然木を使ったカトラリーなどが並んでいます。中でも人気なのが1年間、毎月お米を送る定期便です。

「全国のいろんなところで厚真のお米を1年間食べてくださっている方がいる。これは本当に嬉しいことだと思います。ふるさと納税は、町外の方との接点をつくる仕事。私たちはその窓口なので、できるだけ誠実に対応できたらと思っています」

 

北海道胆振東部地震で田んぼも大きな被害を受けたが、ふるさと納税などを通じて全国から応援の手が差し伸べられ、復興が進んでいる

 

もう一つの事業の柱となるのが、ローカルベンチャースクールです。起業家を育成・支援するこの取り組みは西粟倉からスタートし、2016年には厚真でも定期的に行われるようになりました。

このスクールは、町の内外から新しい事業に取り組みたいという人が集まり、数回の講座を経て、実際に地域で活動を行う人材が選ばれるという仕組みです。

小倉さんは、このスクールの運営や広報などのさまざまな仕事も手がけています。

 

ローカルベンチャースクールの様子。多くの起業家を輩出してきたチーフメンター・勝屋久さんによる講義。

 

自分には何ができるのか? 教育に携わる中で沸いた疑問

小倉さんは、なぜエーゼロ厚真で仕事をするようになったのでしょうか?

出身は厚真と同じ胆振地方にある伊達市。函館市にある大学で学んだのち、長野県の山村留学受け入れ施設に就職。都会から山村留学をしにやってきた子どもたちと一緒に、森で暮らす先人たちの知恵を生かす暮らしをしていたそうです。

 

「大学にいるとき、ちょっと大袈裟ですが社会に役立つことをしたいなと思っていました。その一つに教育があるんじゃないかなと。目の前の子どもたちが元気に育ってくれたら、それがよい未来につながるはずだと考えました。また、自然に近いところで働きたいという思いもあって、その二つを掛け合わせたときに、山村留学施設に行こうと決めました」

 

人口わずか1500人ほどの里山で暮らしたのは7年。子どもたちと寝食をともにするような山村留学の仕事は、働くことと暮らすことが密接に結びついていたそうです。また、スタッフたちは村の住民として地域に受け入れられることを大切にしており、こうした数々の体験が今に生きているのではないかと小倉さんは考えています。

 

長野で仕事をする中で、「いつかは北海道に戻りたい」という思いを漠然と抱えていた小倉さん。同時に教育に携わることへの疑問が少しずつ頭をもたげてきたそうです。

 

「ちょうどそのときアメリカでトランプ氏が大統領に就任して、ニュースを見ていても社会の先行きがますます不透明になっていくような漠然とした不安があって。私はそれまで、子どもたちが大人になってよい社会をつくってくれたらという気持ちで教育に携わっていたんですが、そんな悠長なことを言っている場合ではないなと思いました。それに、子どもたちには『やりたいことがあったらチャレンジしたらいいよ』と言ってきたんですが、じゃあ自分が社会の疑問に対してやりたいとことができているのかという想いが湧いたんですね」

 

右も左もわからない中で必死に過ごした日々

北海道へ戻り、家業である花の栽培を手伝いながら、次なる道を探っていたとき、エーゼロ厚真の求人を見つけました。長野時代から、西粟倉でのエーゼロの取り組みは知っており、これまで全く経験のないビジネスという分野にチャレンジしてみようと思ったそうです。

 

「社会に何らかのインパクトを与えるには、多少なりともお金を動かしていく必要があるんじゃないかと思いました。西粟倉でエーゼロが行ってきたような、既存の社会を変える取り組みに共感して応募しました」

西粟倉のエーゼロが、本格的に厚真で活動を始めるために支所を立ち上げたのが2017年。

この年、小倉さんは入社。当時、この地に常駐していたのは小倉さん1人。西粟倉からのスタッフや上司が月ごとに厚真を訪れ打ち合わせを行ったり、オンラインで情報を共有したりしながらの仕事が始まりました。

 

「ビジネスパーソンとしての経験がほとんどなかったので、右も左もわからない状態でした。とにかく毎日の仕事を必死にやる、一から積み上げていった感じですね」

 

入社を機に厚真で暮らし始めた小倉さん。友人も少ない中で、役場の職員や地域の人々が、優しく声をかけてくれたことが助けになったそうです。また、エーゼロの代表である牧大介さんの一言が、大きな支えとなりました。

「『最初は何もできなくてもいいから、厚真町で楽しく過ごしてくれればいいよ』と言われました。社員が1人で、どうしようもなくて困って暮らしているよりも、何だかよくわからないけれど楽しそうにやっていてくれた方が、会社にとってもプラスになると。そう言ってもらえたことで、救われたような気持ちになりました」

 

西粟倉に研修に出かけることも。エーゼロのローカルベンチャー事業部で働くスタッフとの連携も欠かせない。

 

地域で自分が楽しく暮らすことが何より重要であることを、ローカルベンチャースクールに関わる中で小倉さんは実感していきました。このスクールに参加し、その後に厚真の地域おこし協力隊として活動し、卒業してもなおここで暮らし続ける人たちの姿が、それを教えてくれたのです。

「いま地域にはいろんな種が撒かれ、それが少しずつ芽吹き始めている感じがします。お金の流れを考えても、都会の大きな企業に利益が集約されていくだけではない、地域の人や資源を大切にするような仕事も生まれてきています。その変化を見ていくと、より自由に生きていく人が増えるかもしれない。それが未来につながっていくんじゃないかという希望が持てるようになりました。自分が地域をよくしていこうというよりは、地域で楽しく暮らすという個人個人の積み重ねが重要だということがリアルにわかってきた感じです。結局、そこから素敵な地域やビジネスが生まれていくんだろうなと思います」

 

エーゼロ厚真に入社するとき、「社会にインパクトを与えるために何をしたらいいのか?」と考えていた小倉さんですが、いまはそれほど肩に力を入れず自然体で仕事を行えるようになったと言います。

 

馬を使った林業に取り組んでいる西埜将世さん。ローカルベンチャスクールの卒業生で、現在も厚真で活動を続けている。

 

仕事のときも遊びのときも、まるっと一個の自分

小倉さんが厚真で暮らし始めて現在5年目。入社当初、エーゼロ厚真は生まれたばかりの会社ということもあって、どんな仕事をしているのかが地域の人にうまく伝わらず、信頼がなかなか得られないと感じることもあったそうです。そんな中で、町外からやってきて仕事を行うのではなく、この町で暮らし、この町で生きていこうとする姿勢があったことは、コミュニケーションを円滑にするためにも重要だったのではないかと振り返ります。

小倉さんは商工会や町内会の集まりにも参加し、森林関係のNPOの事務局も務めるなど、仕事でもプライベートでも町と密接に関わって暮らしています。

「長野にいたときも、仕事と暮らすことがイコールと言うような環境でしたし、今も同じです。エーゼロで仕事をしているときも遊んでいるときも、まるっと一個の自分だと思います。これは仕事、これはプライベートと、あえて切り分けない方が面白いですよね」

 

小倉さんはエーゼロ厚真での仕事とともに、今年から新たなチャレンジを始めています。

実家で行っている花の栽培技術を受け継ぐために、月の1週間ほどは伊達市で活動中。両親は農薬を使わない栽培方法に取り組んでいるものの、オーガニックであることの価値が世の中にあまり認められていないのが現状だそうです。小倉さんは販路の開拓につながるような取り組みを行っていきたいと考えています。

 

実家で栽培した花についても、多くの人に知ってもらいたいと取り組みを始める。

 

エーゼロ厚真では、小倉さんのように自由な働き方ができるだけでなく、個人の挑戦を応援する取り組みも行っています。会社の上司である花屋さんが、小倉さんのプランについてメンタリングを行っているそうです。メンタリングとは、相手と対話を重ねる中で、本人が気づきを得るという人材育成の方法のことを言います。

「メンタリングによって、自分が元々持っている考えが整理されていきます。花の栽培で何を一番大切にしたいかや、何を世の中に伝えていきたいのかを花屋さんが一緒に考えてくれます。そうした中で、なぜこれまで前に進めなかったのか、その理由に気づくことができたりします」

 

2018年にエーゼロ厚真で仕事を始めた花屋さん。ローカルベンチャースクールでも参加者へのメンタリングを行っている。

 

こうしたメンタリングは日々の仕事でも行われています。仕事をしていて自分が違和感を感じたり、嫌だと思うことをしっかりと認識し、声に出して欲しいと花屋さんは言うそうです。

「自分の違和感を大切にしていいんだと言うことは、エーゼロに入って教えてもらったことの一つですね」

今回、募集するのは、ふるさと納税とローカルベンチャースクールの事業の運営をともに行う人材です。小さい会社ということもあり、カバーしなければならない業務は多岐にわたります。

しかしこうした仕事をこなすだけではない、自分なりの視点を持つことが大切であると、小倉さんの話から感じられました。

 

「自分が何をしたいのか、地域に対してどんな思いを持っているのかが重要だと思います。何事にも飛び込んでみようとする、そういう気持ちがあるとうれしいですね」

 


エーゼロ厚真での仕事に興味のある方は下記より採用条件をご確認の上、応募フォームよりご応募ください

 

採用条件詳細

https://www.a-zero.co.jp/recruit

 

申込フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdW69SYy_XiIXcyQA0_MiuUaagFaivY9HAJ_Y9qFRKrDPWFVg/viewform